「あなたの点数でこの地区の認可保育所に入れた人はここ数年いません。」
保活を始めようと区役所の保育課を訪れてすぐに窓口の方から言われました。
あのー、週5日勤務正社員、勤続年数10年超えなのにそれでも入れないんですか?
と衝撃を受けた保活スタートでした。
住んでいる神奈川県川崎市は近年子育て世代の人口が増加し、保育園探しが難しくなっています。最終的には第一希望の認可外保育園に2018年4月0歳クラスで入園できたのですが、内定するまでは不安で不安で、調べまくり。おかげで保育園情報に詳しくなっています。
保活は情報戦です。産後の体力が万全で無い時期に生まれたての子どもを抱えての保活は体力的にも精神的にも消耗します。何より、保育園に入れるかという不安との戦いでもあります。私が保活をした2年前、なかなか川崎市についての欲しい情報をまとめたウェブサイトが見つからなかった経験を踏まえ、各家庭に合った保活戦略を練れるよう、情報をまとめていきます。
まずは自分の経験談から。認可保育園に入れない宣言を受けた我が家が保育園の枠を確保するまで。
目次
保活の情報収集期(入園前年の春)
まずは友人の口コミから
とにかく心配性のワタシは、妊娠が分かるとすぐに保育園のことが気になり、インターネットで情報収集を始めました。
大体の保活の流れと概要を掴んでから次にしたのが、近所の友人への聞き込み。保活真っ最中の友人が同じ駅に住んでいた偶然を利用しました。そこで得たアドバイスは、
- 近年稀にみる激戦らしい
- 1歳クラスが厳しいらしい
- とにかく区役所に行っておいで
の3点。保活の基本的な情報というのはインターネットでも知ることができますが、地域の生の情報というのはそのエリアに住むママさんが一番持っています。小学校や幼稚園保育園のママ友からの情報というのは本当にリアルで貴重で。
1-2年先にママになったご近所のお友達でお子さんを保育園に通わせている方がいらっしゃれば、最初に聞くのがオススメです。
近所に知り合いがいない!という方は、駅前のカフェなどで子ども連れのお母さんをナンパしてみるのも有りかもしれません。相当な勇気がいりますが、ワタシはこの方法でママ友を一人作りました。
認可保育園に入れる点数
で、早速、区役所に行ってみて言われたのが、冒頭のセリフだったのです。認可が保育所の話。保育園の種類については、「川崎市の保育園に入りたい!保育園の種類を知る」ご参照。
週5日勤務の正社員でも入れないってどういうこと?
その原因は減点。
認可保育園の入園は各自治体が取り決めるランクや調整指数によって点数の高い人から順番に内定が出ます。何らかの理由で指数が満点でない場合には当然不利になる。
ちなみに、激戦区のエリアではありますが、調整指数に基本的なものを持っていて減点がなければ、保育園をよっぽと限定しない限り0歳クラスの入園が可能だというのが区役所の説明でした。1歳クラスは年度とエリアによって入れない年もあるとか。点数が同列でボーダーラインにいるご家庭があれば、年収が低い順に入園が内定していくので、夫婦とも正社員で30代とか、ある程度年収が増えていると、自覚が全くなくても「高収入」認定されます。
利用調整基準については、「川崎市の保育園に入りたい!認可の利用調整基準(ランクと指数)を知る」という記事で詳しく解説しています。
保育園見学期(入園前年の夏)
全部で7園見学しました
認可に入れないと分かると、次に狙うは認可外。
認可外と聞くと不安な印象を覚える当時のワタシだったのですが、調べてみるとそんなことはなさそうで、むしろ他の自治体に住む友人からは「認可外の方がサービスが良くて好印象だったりもする」という口コミを頼りにしました。
夏の保育園見学って住宅地の風物詩よね、抱っこ紐が暑い!
秋に始まる認可の申し込みを数カ月後に控えた夏場、まだ首も座っていないムスメを抱っこして見学に行ったのは全部で7園。入れないと分かっていた認可も回りました。
- 認可保育所4箇所
- 認可外保育園3箇所
このうち、1園は新規開園予定の保育園だったため、同じ会社が運営する系列の保育園まで電車とバスを乗り継いで見学に。
途中、夜泣き対応で寝坊して見学予定をすっぽかしそうになる、といった事故もありながら、見に行った順序は認可を先に、認可外を後に。これ、目が肥えてきた頃に志望度の高い園に行くのは鉄則です。最初の頃の園なんてあまり記憶が残っていない。
保育園見学の重要性
保育園見学で第一志望が変わった、やっぱり見学重要。
保育園探しというのは保育園を「選ぶ」作業ではなく、イマイチだと思う保育園を「消去法で消す」作業だと考えています。百聞は一見に如かず、で見学に行くことで自分の優先順位が明確になるので、ご家庭の保育園選択の軸を見極める作業が見学と位置づけることができます。
見学に行ってみて、事前の印象から保育園の希望順位が大幅に変化しました。
- 当初第一希望の保育園は「園長先生が質問に答えてくれなかった、通わせたくない」
- 園庭が広い大型保育園では「0歳児が1列に10人以上並んで離乳食を食べる姿に圧倒される」
- 狭そうだから微妙かなと思っていた保育園は「家庭的で手作りな雰囲気、ここに入れたい!」
0歳クラスで入るからには少人数で家庭的な雰囲気、保育士さんの感じが良くて質問にオープンに答えてくれることが、我が家の保育園選択の軸だと確認できたことが見学の一番の収穫でした。
認可に入れなくても保育園の内定を得られた理由
最終的に認可も申し込みましたが、見事に不承諾通知が来まして、事前に申し込んでおいた認可外保育園に決まりました。
認可外は、園側が内定を出す園児を決められます。選考方法は、先着順や抽選などがありますが、この保育園は願書と面談があったので、徹底的に対策を練りました。
ポイントは保育園の方針に合ってる客アピール
面談で園児を決める保育園の場合、保育園側にも選考の軸があるはずで、それを見極める作業をしました。たとえば、
- フルタイムでしっかり働きたいご家庭優先
- 認可保育所に入れないが保育のニーズがあるご家庭をサポートしたい
- 保育士さんの数を効率よく回して経営したい」など。
実際に、説明会の内容から保育園の選考基準を予測して積極的にアピールし、しばらくして無事に内定のご連絡を頂きました。最終的な倍率は不明ですが、無事に内定を得られた理由は保育園の選考基準の軸が合っていたからではないかと思っています。
まとめ:認可がダメなら認可外へと割り切りが大事
区役所の担当者さんからの衝撃のフレーズから開始した我が家の保活でしたが、何事もなかったのように育休1年弱で復職しました。
終わってみるとあっけないのですが、始まる前はとにかく不安。
保活に裏技はありません。議員さんと仲良くなるとか、そういった噂が流布していますが、ほとんどの園児さんは正攻法で保育園を見つけています。であれば、正攻法をしっかり調べて家庭の状況に合った攻め方を探すこと、これが確実な方法だと考えています。
我が家の場合はそれが、認可を諦めて認可外を狙うことでした。少しずつですが、今後も川崎市の保活ネタを書いていきたいと思います。お付き合いいただければ幸いです。