川崎市の保活

川崎市の保育園に入りたい!新設保育園が入りやすさをデータ検証

川崎市の保育園、新設の保育園は入りやすい、倍率が低いのか

通える範囲に新しい保育園ができる。川崎市は毎年のように激戦区に保育園を作っているので、新設保育園を検討されるご家庭も多いのではないかと思います。

まめか
まめか
新設の保育園ってクラスによっては年度が始まっても空きがあって、なんだか入りやすそう。でも本当に倍率が低いの?

保活を始めた時にまず疑問に思って倍率を調べてみたことがあります。結論から言うと、2歳クラス以上は新設だと明らかに倍率が低い、0歳クラスや1歳クラスは差がない。ことが分かりました。

今回、改めて川崎市で公表されている平成31年=令和元年4月入園申請のデータを分析してみたところ、やっぱり同じ傾向。クラス別の入りやすさ・倍率の傾向とその根拠となるデータをご紹介してみます。

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年齢クラス別新設保育園の入りやすさ

0歳&1歳クラスの倍率・入りやすさは既存園と変わらない

各区の新設保育園と既存園の倍率を比較してみたところ、0歳クラスのと1歳クラスでは新設だからという理由で倍率(申し込み件数に対する受け入れ枠・内定の数)が下がることはないということが分かりました。

むしろ新設の保育園の方が既存の保育園よりも倍率が高い区も少なくありません。

データを見ている限り、倍率はとにかく新設かどうかに影響を受けるのではなく、通いやすいかどうかに影響を受けているようです。

その年に新設された保育園が駅から近い区では新設園の倍率が高く、駅から遠い区では倍率がむしろ低くなっています。

0歳&1歳クラスでは新設園だからという理由で入りやすさを狙うのは難しそうです。

2歳クラス以上は新設園は入りやすい

2歳クラス以上はどの区でも顕著に新設園の倍率が低くなります。

2歳クラス以上というのは前年度からの持ち上がりの園児が多くて転居などで抜ける世帯がない限り募集ゼロという保育園も少なくありません。この点、新設の園は持ち上がりの児童がいませんので受け入れ枠が多く、貴重な受け皿となっています。

なお、3歳クラスは2歳クラスまでで運営している小規模保育事業の園や認可外からの転園申し込みが多い年齢ですが、新設保育園は2歳クラス同様に既存の保育園よりも倍率が低くなる傾向にあります。

4歳クラス以上はむしろ同い年のクラスメイトがいない可能性も

入りやすい入りやすいと連呼している新設保育園ですが、4歳クラスや5歳クラスから入園を希望する場合に注意したいのが、「継続園児がいないのでクラスメイトが少ないこと」。

まめか
まめか
4歳クラスや5歳クラスから保育園に入園あるいは転園する園児は限られてるよね

平成31年度の認可保育所申請数をみると(第8希望まで記載可能である世帯が第8希望まで記載した場合は8件カウントした延べ件数)、

  • 0歳クラス;16420件
  • 1歳クラス:30018件
  • 4歳クラス:1677件
  • 5歳クラス:466件

4-5歳クラスは申し込み自体が何十分の一という世界。

内定数を見ても新設の保育園の4歳クラスと5歳クラスは定員に達しないことがほとんです。中には4歳クラスの内定者1人のみという保育園もあって、クラスに1人だけとなる可能性もあります。

定員に満たない場合は他の年齢のクラスと合同で活動するのが考えられますので、良い面と悪い面がありそうです。同い年のお友達が極端に少ない、というデメリットは知っておいた方がよさそう。

 

新設保育園の倍率が低い理由

まめか
まめか
でも、そもそも新設保育園の倍率が低いのってなぜ?

令和2年度の中原区の1次調整募集人数を見てみると分かりやすいです。

前年度からある保育園の受け入れ可能数を3園を例に見てみると、1歳から受け入れの2園は1歳クラスの入園以降は受け入れがほぼなく、希望しても入園できないことが分かります。

0歳クラスから受け入れの1園では1歳クラスで増員がありますが、2歳クラス以降は受け入れがなく、継続園児で埋まっています。

一方、令和2年4月開園予定の保育園を見てみると、全年齢で受け入れがあります。新設園で継続園児がいないので、当たり前といえば当たり前ですが。(認定保育園など認可外の認可化の場合は継続園児がいるので当てはまりません。)

2歳クラスの大量の受け入れはもちろんのこと、1歳クラスでも0歳クラスからの持ち上がりの園児がいませんので、純粋に定員分の募集枠があります。これが入りやすい理由です。

 

区ごとに既存園と新設園の倍率を比較

まめか
まめか
ここまでズラズラっと結論から書いてきましたが、2歳クラス以上が入りやすいと連呼する根拠のデータはここから。

倍率を調べる際には、「データで見る川崎市の保活!0歳と1歳クラス入りやすいのはどっち?」という記事と同じ方法「第8希望まで申し込んでいる世帯は8回カウントされる」形式で算出しています。川崎市は第1希望として申し込まれた数を保育園ごとに公表していないので。

申込件数に対して内定した人が何人であったか(受け入れ可能数の方が多く枠が余っている場合は受け入れ可能数で計算)を割り算で倍率にしています。より保育園に入りにくい地区の方が申込書に多くの保育園を書くと予想されますので、倍率はさらに高く見えます。

小規模保育事業とこども園は傾向が異なるので、対象としたのは認可保育園のみ。区ごとに比較してみました。括弧内は園の数を表しています。

麻生区

クラス 0歳 1歳 2歳 3歳 4歳 5歳
既存(31) 4.42 5.90 8.69 6.54 2.48 0.52
新設園(1) 4.67 3.40 2.45 2.45 0.18

新設の保育園が1箇所のみで0歳クラスの倍率はほぼ変わらず、1歳クラス以上は新設の保育園の方が倍率が低くなる。

川崎区

クラス 0歳 1歳 2歳 3歳 4歳 5歳
既存(44) 5.84 8.73 17.17 8.90 8.43 7.44
新設園(1) 18.00 14.00 4.80 4.67 1.00 0.33

0-1歳クラスは新設園の方が倍率が高いが2歳クラスからは顕著に倍率が下がる。

宮前区

クラス 0歳 1歳 2歳 3歳 4歳 5歳
既存(48) 5.26 9.09 10.09 9.56 5.00 0.42
新設園(4) 9.40 11.68 3.93 3.15 0.68 0.10

川崎区と同様に0-1歳クラスは新設園の方が倍率が高いが2歳クラスからは顕著に倍率が下がる。

中原区

クラス 0歳 1歳 2歳 3歳 4歳 5歳
既存(80) 9.20 14.09 25.00 17.12 12.63 1.26
新設園(10) 9.71 9.99 5.18 3.56 1.14 0.38

0歳クラスは若干新設園の方が倍率が高いが、1歳クラス以上、特に2歳クラス以上は顕著に新設園の倍率が下がる。

高津区

クラス 0歳 1歳 2歳 3歳 4歳 5歳
既存(58) 6.36 9.37 11.37 8.43 5.63 0.26
新設園(3) 5.00 6.12 2.56 1.83 0.68 0.25

高津区は0歳クラスの倍率も既存園の方が高いのが特徴的。これは、0歳クラスのある新設園2園が駅から徒歩15-20分であることが影響している可能性がある。

幸区

クラス 0歳 1歳 2歳 3歳 4歳 5歳
既存(48) 7.95 12.98 19.55 13.71 6.50 1.38
新設園(1) 5.30 8.33 5.67 4.00 0.90 0.30

高津区と同様に新設園が駅から徒歩10分。新設既存の違いではなく、駅からの距離が倍率に影響している。

多摩区

クラス 0歳 1歳 2歳 3歳 4歳 5歳
既存(46) 5.85 9.90 11.97 5.49 8.83 0.91
新設園(3) 6.22 7.78 2.93 1.43 0.69

中原区と同じ傾向で0歳クラスは若干新設園の方が倍率が高いが、1歳クラス以上、特に2歳クラス以上は顕著に新設園の倍率が下がる。

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まとめ:新設保育園は倍率が低い、系列園で見学しよう

以上、新設保育園の倍率の傾向を年齢別・区別にご紹介してみました。

0歳クラスと1歳クラスでは新設だからという理由で倍率が下がることはなく、むしろ駅に近い新設の保育園は全体よりも倍率が高い傾向にありました。

一方、2歳クラス以上は顕著に倍率の低い新設の保育園。前年度からの持ち上がりの児童がいないので枠が大きいというのが理由でした。

実際に申し込みのフタを開けてみなければ分からないですが、区役所の話では新設園の2歳クラス以上は、保育園が駅に超近接などの好条件でない限り、点数・指数が「満点でなくても入れる」とのこと

やっぱり狙いめ感は捨てられないので、系列園の見学などで新設だからこその不安を解消して候補に入れたいものです。

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